Piece of Cake

マイク2本で音楽を作る世界最少アカペラユニットPiece of Cakeのオフィシャルブログ

ブログネタ
あなたの出遭ったスパム・迷惑メッセージ教えて! に参加中!
北海道での2週間の滞在を終えて自宅に帰り着きました。
基本的に常に旅を中心にしている僕らが2週間同じ土地にいるということは本当に稀です。
その貴重な機会、やはり学ぶことも多かったです。
その内容について、詳しく全部書けなくても、感じたことを少し書いていけたらと思います。

少し長くなります。

今回の滞在に関してはほぼ札幌で過ごしました。
15日間の内の13日は札幌です。
札幌のことについてはまた改めて書くとして、その他の2日間を過ごした北見市のことについて書きたいと思います。

みなさん北見という土地をご存知ですか?
札幌からバスで約5時間。 300㎞くらいの所にある道東の中心的存在の都市です。
スーパーに行ったら玉ねぎの段ボールを見てみてください。
「北見」と書いてあることが多いです。大規模な農業が営まれ、玉ねぎが名産です。
網走より少しだけ札幌寄り。とにかく札幌から向かうにはスムーズな立地ではありません。
僕らは今回ご縁があって北見へ向かわせていただきました。IMG_4782

先にも書きましたがバスで5時間。雪の降りしきる中を揺られたどり着きました。
冬のピーク時には氷点下20℃にもなる都市です。
札幌とは明らかに道の傍に積んである雪の山の高さが違う。僕らみたいに寒冷地素人にとっては
アクセス面でも気候の面でも決して「楽な土地」ではなかった。

そこで出会ったのが北見工業大学のアカペラサークルACEのメンバーでした。
今回、初めて北見に伺うということで、北海道アカペラ協会DIAの紹介で僕らのライブは
ACEの皆にご協力いただいて制作していました。

到着してすぐにACEのメンバーが出迎えてくれました。
顔合わせの意味も兼ねて北見のビールが飲めるオホーツクビアファクトリーへ。
絶品食材の粋を集めた料理とバリエーション豊富なビールに舌鼓を打ちながら、
ACEの皆さんの現状を伺いました。
S__3571750
 

今回、僕らは北見に伺う前に少し札幌のアカペラシーンを覗かせてもらいました。
たくさんのメンバーがいて、本当に活気に溢れ、ホールはアカペラを演る子達で埋まり、
コンテストともなれば会場中の熱い視線が送られる。
優勝したグループにはリスペクトの視線が集まり、間違いなくその1年は覇者として振る舞える。

非常に大きなシーンです。参加している人たちも熱気にあふれています。

北見のアカペラシーンはどうでしょう。
北見、そしてその周りの道東の街を含めて考えた時、アカペラサークルは
わかっている限りではACEしかありません。活発に動くメンバーは20人前後。 
他の土地とサークル単位で繋がってイベントを作ることもできません。
同じ北海道のこととはいえ、札幌からはバスで5,6時間。
本州で言えば東京と滋賀。それくらいの距離感でしょうか。
交流も僕らが感じる「都道府県内」という言葉以上に大変なものがあります。

その土地で彼らはアカペラをやっている。
サークルもできてまだ数年。ノウハウもない。先輩もいない。指導者もいない。
youtubeで研究し、市販の楽譜を取り寄せ、試行錯誤でやってきたといいます。
そんな彼らがイベントやライブをするとき、メンバーの20人は全員スタッフ・出演者に回ります。
彼らが歌うとき客席に「身内」は一人もいなくなります。
だから彼らは地域の皆さんを相手にするしかなかった。 
応援してくれる「アカペラー」はいない。仲間のノリで応援してくれる他サークルもいない。
とにかく、バイト先でチラシを配り、知人に声をかけ、自分たちの音楽を聴いてほしい一心で動いている。
どうやったら自分たちのステージを楽しんでもらえるか、楽しんでもらえるステージを
作れるかを先輩後輩関係なく真剣に意見をぶつけ合うそうです。
学校の講堂で行われるライブには無料ながらも今やっと50人の街の皆さんが集まってくれるようになったと言います。
彼らの目標は学校の講堂の300席を街の人で埋めること。地域の皆さんに自分たちのアカペラを愛してもらうこと。

「札幌の子達がその活動に興味持って大挙して押しかけて、300人が埋まったらどう?」

って聞いてみました。

「それは僕たちのやりたいことではありません。」

3年生のシンゴ君から即座に答えが返ってきました。

「僕たちの目標はあくまで 地域の皆さんに応援してもらうことであって、会場が埋まればいいってことじゃないんです。」

そして4年生のシュンゴ君はこう言います。

「アカペラは協調性や人間的に成長できる要素をたくさん含んでます。
僕らはイベント的な盛り上がりを思い出に終わらせるんじゃなくて、
それを通して人間として成長できる活動がしたいんです。」

はっきり言って泣きましたよ。
その言葉の熱さ、そして覚悟に恥ずかしながら涙してしまいました。
嬉しくて、恥ずかしくて、そして愛おしくて泣けました。
大学生がここまで覚悟を決めて音楽に向かい合えるのかと。
その感動と、彼らをそこまでにした決して楽ではなかったはずの環境に思いを馳せました。

正直言いますと、僕は「アカペラ的僻地」にいる皆んなに刺激を与えるつもりで来ました。
そんな奢った考えで来ました。少しでも彼らの力になれたら。そう思っていました。
でも、彼らの話を聞いていて本当に恥ずかしかった。
彼らはこの場所で戦っていた。孤軍奮闘かもしれないけど立派に戦っていた。
そして、街の皆さんと彼らと、間違いなく音楽を通して絆を作っていた。

数が多いっていうのは確かに武器です。
仲間も多い。刺激も多い。
彼らにはそれがない。
だから!その分の覚悟、強さがあった。
後ろがない人間っていうのは本当に強い。
そしてそこで戦える人間を心から愛おしく思います。

 僕は初日から彼らを大好きになってしまったのです。
はっきり言って尊敬の念すら抱いていました。
そして次の日、彼らとのワークショップ。そして僕らのライブ本番を迎えるのです。
それはまた明日、掲載したいと思います。
本当にね、北見、最高なんですよ。そんな大好きな北見のACEの皆のことを知ってほしい。

そんな思いでこの記事は続きます。

 




昨日北見から帰って来ました。

昨年8月に僕が加入してから全国色々な場所に行きましたが、PoCとして初めて訪れる場所としては北見が最初の土地でした。(僕の地元は除きます)

これまではその土地土地の方々が
「お帰り!」と迎えて下さる言葉に
「初めまして」と答えてましたが、

約半年にして初めまして同士の場所ができました^o^

また必ず戻ってきたい場所がまた一つ増えました!!

そして今日は今回の北海道滞在中最後のステージとなります!

思い切り楽しみたいと思ってます!

image

今回の札幌滞在ではライブ、イベントの他にレッスンやワークショップもしています。

昨日はボイスパーカッションをする大学生が3人で来てくれましたよ。
始めて10ヶ月〜4年までキャリアも特技もバラバラな3人。先ずはタケルの歌とギターに合わせて一人一人の演奏を実際に聴かせてもらい、それを皆で分析しながら変化させていきます。
目に見えて変わっていく3人。
やってる本人が嬉しそうな顔をしてくれてるのが嬉しいです。
新しいこともできるようになってもらいました。

1日2日で上手くなるような簡単なものじゃないけど、1つの気付きで今持っている自分の実力の活かされ方が大きく広がったりする。
僕のレッスンではそんな気付きや新しい視野を持って帰って欲しいと思ってお話しします。
そして彼らに大事なことを伝えながら、同時に僕もそれらの事を口に出して再確認できる貴重な機会だったりもします。

後1週間、まだまだその機会があります。
札幌にもう少し楽しんでもらおうと思います。

レッスンが終わって。

このページのトップヘ