ツアーに出て少し間が空きました。
1,2と書いてきた「北見で僕が見たもの」。
これはただのご報告というよりは、北見の土地で僕が出会ったアカペラサークルACEの皆のことを是非知って欲しくて書いています。

地域の中で、サークル員で一丸となってアカペラを応援してもらうための活動をしている北見工業大学のアカペラサークルACE。
前回はとても真剣かつ和やかな空気の中進んだワークショップのお話でした。

そして最終回はその日の夜、ライブのお話です。
会場はACEのみんなが以前に何度か歌ったことのある北見のカフェ「Libraぴあ〜の」さん。
オープニングアクトをお願いした「はっとトリック」の皆と一緒に会場入りする。
すると早速カフェスタッフの方から
「◯◯君、もう卒業だね。東京に行っちゃうんだって?
東京で成長したら北見に戻ってくるんでしょ?」

もうそんな会話になってます。とってもいい雰囲気。
本当に街といい関係を作っているんだなと感心しました。

一緒に機材を組んで、サウンドチェック、リハーサルと終え、本番の時間になりました。
会場にはサークル員、地域の皆さん、カフェの常連さん、様々な人が集まりました。
いよいよ彼らの出番です。

ステージに上がるなり開口一番
「いつもお世話になっております。工大アカペラサークルACEです!」
いちいち感激してしまう。彼らの姿勢がその一言に垣間見える。
観客は皆さん優しい笑顔で彼らを見つめています。
そして彼らから意外な一言、
「長く歌わせてもらったこのグループ、今日がラストのステージになります。」

「えっ!!!!????」

聞いていなかった。そんな大事なステージが僕らのOAだなんて。
 

大事に大事に歌うレパートリー3曲。
開場直前までずっと練習していた。なんなら開場してからでも小さな声で歌っていた。
もう音を取る必要もないくらい歌い込んだ曲。
それを最後に歌ってくれている。
ステージを前に目を腫らすわけにもいかず、なんとか涙をこらえました。
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素晴らしかった。ワークショップでやったこともとても大事に意識して歌ってくれていた。
最高だった。心から「アカペラっていいな」と思えた。
彼らを中心に音楽がとても暖かい輪を作っていて、サークル員も音楽ファンも常連さんも皆が同じ目で彼らを見守っていたように思えた。
はっきり言ってこんな空気を作る学生サークルをあまり見たことがない。
彼らは3曲を歌い終え、「これからもACEを宜しくお願いします」と礼をしてステージを降りた。

もう言葉もない。

彼らの作ってくれたこの空気の中、僕らは全力でやりました。
いや、やらせてもらった。
ライブは最高の盛り上がりを見せました。全員で大合唱でした。
僕らのオリジナル、ラストソングのSay Hello!でははっとトリックの皆にも参加してもらって7人でお届けした。
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僕たちは本当に幸せでした。本当にありがとう。

終わってサークルの皆とテーブルを囲んでカレーをいただきました。

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これほんと美味しかった!

そこで大学に残るメンバーが言いました。
「東京に行った先輩が、わざわざ見に帰って来たくなるライブを作りますよ。
そして会場いっぱいのお客さんを見せてやります。」

こいつらやばい。本当にやばい。まっすぐすぎる。
歌うこと、そして聴いてもらうこと。脇目も振らずやっている。
それ以外の時は本当に学生らしい学生で冗談を飛ばしているのに、アカペラの話になると急にそんな風になる。
また彼らに会いたい。仲間に入れてほしいくらいだ。

再開の約束をして彼らとわかれました。
おっきなイベントにもなかなか参加できない、ノウハウも流行りもダイレクトには入ってこない環境で戦う彼らに敬意を表してホテルへの道を帰りました。


きっと彼らはこれからもずっとそれを目指して活動を続けていくでしょう。
僕らも彼らに負けないように、音楽の力を磨いて、信じて、突き進んでいきたいと思わせてもらいました。

ありがとう北見ACEの皆。必ずまた会いましょう。

そんなメッセージをここに残して、この記事を締めたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。